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「会社をデザインするデザイナー」としての経営者の役割

社長コラム

「会社をデザインするデザイナー」としての経営者の役割
KURASHIMA

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ブログとは何か? と真剣に考えていたら締め切りを1週間過ぎてしまいました。担当編集者さんごめんなさい。

前回お話ししたとおり、何かを成し遂げたわけではなく、伝説の失敗エピソードもなく、斬新な思想があるわけでもない私。散々考えた結果、そんな急に面白い人になれるわけでもないので、今回も社員に向けに書くことにしました。どうぞよろしくおねがいします。

起業家なんてぜんぜんクールじゃない

私は、起業家になりたいと思ったことは一度もありません。憧れの経営者もいません。ただ単に、インターネットが盛り上がりを見せ始めた時期にこの世界に飛び込んだため、選択しようにもいまのように会社がなかったんです。それで結果的に会社経営に流れ着いたという感じです。

なので、会社を大きくしたいとか、働きやすい会社にしたいとか、そういうビジョンを何ももたずに始めてしまいました。当然のように起こるさまざまな失敗で、挫けそうな自信を必死に正当化するために、当時は闇雲に社長業をやっていました。唯一の支えは、結果が出るまでやろうとする大の負けず嫌いな性格でした。

でも、何を結果とするのかはボンヤリしたまま走っていました。

たぶん数人だったころのオフィスの様子
たぶん数人だったころのオフィスの様子

目標といえば、案件のランクや役割の地位を上げたいとか、クールな会社と一緒に仕事をしたい、面白い(と思われる)案件をやりたい、賞をとってほめられたい、という程度。今思えばとても薄っぺらい目標でした・・・。

このように、仕事を選ぶ基準に社員のことを考えておらず、社員の身を守るという前提がないので、当時はほんとうに超ブラック企業だったはずです。

案の定、当時社員10人前後の会社だったのに、精鋭3人から罵声浴びせられて辞められたこともあります。しかも全部自分のせいなのに、そんな事実とも向きあわず逃げまわっていました。

背負ってるものに気づいてゾッとする

さすがにここままじゃ先が見えないと思い、遅ればせながら、経営者とは何なんだ? 何のための会社か? といったテーマの本を読みあさりました。経営学専攻の学生や、起業家を目指す若者なら20歳そこそこで知るはずのことを、30代半ばになってようやく知ることに。

ただ、知れば知るほど「経営すること」が面白くてたまりません。正直、気づくのが遅すぎたと今でも後悔しています。ただ同時に、実はとんでもない職業を選んでいたこと、小さい会社ながら、鉛のように重く面倒なモノを背負って歩いていたんだなとゾッとしました。

会社をデザインする、という新鮮な理解

A.C.O.では2011年の震災のとき、全員自宅からオンラインでつなぎ仕事を続けていました。余震と原発に緊張していたせいもあったのか、全員が納期どおり、またはそれ以上のスピードで納品完了するという体験をしました。チーム力の凄みを感じることと同時に、いよいよ海外拠点をつくっても大丈夫なのではというイメージが湧くようになります。

震災によるリモートワーク体験、円高による企業のグローバル進出の機運、ついでにジェイムズの子供に英語を体験させてあげたい、という色んな事情が一致し、創業時から考えていたロンドンオフィスを、2012年に遂につくることができました。(aco-tokyo.comというドメイン名はこのためです)

この時、距離と時差を埋めようとする一環で、企業コンセプトを初めてつくりました。このあたりで会社をデザインする面白さに目覚めていった気がします。

会社という代物は、時に言うことを聞かない猛獣のように、時に見たくもない自分の姿を映し出す鏡のように、面倒で複雑で、とても興味深いモノです。それに対して私は、自分の分身として扱うのではなく、少し突き放して「A.C.O.という会社をデザインするデザイナー」という距離感・関係性をもつことが、ちょうどいい気がしています。


会議室に掲示された吹き出しは次の世代へのバトンのようなもの
会議室に掲示された吹き出しは次の世代へのバトンのようなもの

小さい会社ほどフットワークは重い

一般的に、小さい会社の良い所はフットワークの軽さだという人が言いますが、それは全く逆です。経営陣の入れ替えはあまりないですし、新入社員も少ないので、新しい風が入る機会も少ない。いくら少数精鋭でも、人に依存している事業である以上持続可能な組織ではないということです。

A.C.O.もそれなりの時間が経過しました。企業コンセプトをつくったことで、変化が必要なときに大きな決断ができるようになってきました。そろそろ変わるための決断をしないといけないと思っている今日この頃、大きな決断をしようと思います。(!)

WRITER

kurashima

倉島 陽一

YOICHI KURASHIMA
代表取締役兼CEO/PRODUCER

東京芸術大学美術学部建築学科卒業。設計事務所を設立。代表取締役退任後、A.C.O.創業と同時に入社し、2002年同社代表取締役に就任。クリエイティブディレクション、マーケティング、コンサルティング担当。

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