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夏フェスの季節がキター!webでのアーティスト発表をオーディエンスと運用の視点から妄想してみた。

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フェスのアーティスト発表って楽しみだけど、運用部隊はきっと大変だよね…?

夏の楽しみといえば野外音楽フェスティバル。毎年「アーティスト発表 第○弾!」という発表に目が離せません。真夏の開放的な環境で素晴らしい音楽を聴きながらのビールはとても美味しいですよね。今年も FUJI ROCK に KENDRICK LAMAR、BOB DYLAN、SUMMER SONICにNOEL GALLAGHER’S HIGH FLYING BIRDS、BECK、TAME IMPALA と、ビールが美味しく飲めそうなラインナップです!

一方でweb屋としては、運用の大変さは察するに余りあります。フェーズごとに変わるレイアウトや、アーティスト写真やロゴの扱い、頻回の公開作業など自身も経験しましたが、運用負荷は小さいものではないと思われます…。

私たち音楽ファンが楽しい思い出を作るために、日々頑張ってくださっている担当者の方々にリスペクトの念を送るとともに、今回はデザイナーとして私なりに運用とオーディエンス両方の視点から考察。FUJI ROCK FESTIVAL ‘18、SUMMER SONIC 2018、ROCK IN JAPAN FES. 2018 国内3大フェスのアーティスト発表はどのように設計・ 運用されているのか?

ステージ割発表フェーズ(タイムテーブル発表の一歩手前、最終ラインナップ発表)のwebサイトを、それぞれのサイトのトップページ、ニュースページ、アーティストページから、オーディエンスの体験と、運用部隊の思いを妄想してみました。

※ FUJI ROCK FESTIVAL ‘18、SUMMER SONIC 2018、ROCK IN JAPAN FES. 2018、以下 略称時 フジロック、サマソニ、ロッキン。

SUMMER ROCK FESTIVAL #01

FUJI ROCK FESTIVAL ’18

トップページ ― 一覧性のあるポスターを転用することで幅広いターゲットへ訴求

フジ トップページ

FUJI ROCK FESTIVAL ‘18 ホームページ / アーティスト発表に関する要素を①〜⑤で示しています

フジロックのトップページです。①メインビジュアルにポスターを編集したものを転用しアーティスト一覧を表示。一覧性が高く、特定のアーティストに縛られないため幅広いターゲットに訴求できます。ポスターは毎年トーンを変え制作されており、webで見たトーンのものが街中や雑誌でも見つけられるため、リピーターには一目でフジロックの追加情報だと訴求できます。

④のピックアップエリアの最も目立つ左上には、アーティストページに遷移する発表情報を表示しています。

※ 筆者の独断と偏見から、ユーザーの視点と運用・制作サイドの思いを想像しています。

オーディエンス

オーディエンスの感想(妄想)常連への安心感 ★★★★★

アーティスト発表が淡々と爽やかで媚びない感じが良い。30、40代になっても行きやすい感じがする。」

運用部隊

運用部隊の感想(妄想)運用のしやすさ ★★★★☆

メインビジュアルにポスターを転用したのは効率的、オフラインとイメージが統一される」

ニュースページ ― リピーター必見!ニュースでの盛り上げが毎回アツい!

FUJI ROCK FESTIVAL ‘18 ニュースページ

FUJI ROCK FESTIVAL ‘18 ニュースページ

ニュースページは、トップの②⑤から遷移します。特に⑤は控えめですが、アーティスト発表に関する運営側のアツい想いが伝わってくる必見のコンテンツです。

アーティスの紹介だけでなく、過去のフジロックを振り返ったり、苗場ならではの特徴を交えて熱気あふれる口調で伝えており、気分を盛り上げてくれます。ライターさんのフジロック愛を感じます。

アーティスト発表ページ ― ロードスピード、一覧性の良さが半端じゃない機能美!

以前はヘッドライナーがアーティストのロゴで表示されていました。近年はプレーンテキストで表示されており、効率的な運用が可能となっています。ステージ別にアーティストを3日間通しで見ることができます。見やすさ、一覧性に徹したプレーンなレイアウト。どのアーティストがどの日にどのステージに出るのか、一目でわかりますね。ちなみに海外のフェスはあまりにわかりにくいものが多いので、日本のフェスのアーティストページが見やすいのはフジロックがベンチマークになっていると推測します。

また、アーティスト名をクリックすると立ち上がるライトボックスに関して、スマホでは通常の1ページとして表示させる細かな配慮が見やすいです。アーティストの詳細や代表曲を聴くことができるので、知らないアーティストの情報もすぐにインプットすることができます。

フジロック アーティストページ アーティスト詳細ライトボックス

FUJI ROCK FESTIVAL ‘18 (左)アーティストページ / (右)アーティスト詳細 ライトボックス

※ 筆者の独断と偏見から、ユーザーの視点と運用・制作サイドの思いを想像しています。

オーディエンス

オーディエンスの感想(妄想)読み込み速度 ★★★★★

「画面下に日付メニューが常駐しててスマホからでも見やすい。ページ読み込みも速いと思います。」

運用部隊

運用部隊の感想(妄想)運用のしやすさ ★★★★★

「以前ヘッドライナーはロゴでの発表で色々大変だったんですが、テキストになってからは更新負荷が格段によくなりました…!」

SUMMER ROCK FESTIVAL #02

SUMMER SONIC 2018

トップページ ― 開いた瞬間に心奪われるビジュアル訴求がどえらい アーティスト写真に今年もノックアウト!

SUMMER SONIC 2018 トップページ

SUMMER SONIC 2018 トップページ / アーティスト発表に関する要素を①〜⑤で示しています。

サマソニのトップページの特徴は何といっても大きなアーティスト写真。気分を盛り上げる演出のメインビジュアル①は圧巻です。スライダーとなっており、複数のアーティストが表示されます。好きなアーティストがトップページに大きく表示されているのを見るとテンションも上がりますよね。

また、ニュース経由でアーティスト情報ページへ遷移する設計になっています。フジロックと同様に、一番目立つ左上にアーティスト発表情報を設置しています。

※ 筆者の独断と偏見から、ユーザーの視点と運用・制作サイドの思いを想像しています。

オーディエンス

オーディエンスの感想(妄想)新規へのキャッチー度 ★★★★★

「(MVを見て)これがナインインチていうやつか。ビジュアルかっこいい。気になる。(20代)」

運用部隊

運用部隊の感想(妄想)運用のやりがい ★★★★☆

「アー写はトリミング制限とか大変なんだけど、俺の仕事でサマソニを盛り上げる!」

アーティストページ ― ステージ、日程の盛り上がりに想像膨らむワクトキ

SUMMER SONIC 2018 アーティストページ

SUMMER SONIC 2018 アーティストページ

フジロック同様、全日程ともに表示できるので比較検討しやすくなっています。都市型でフェス入門的存在のサマソニでは 1dayチケット購入者も多いはず。ステージごとにラインナップされたアーティストから、音楽ジャンルの棲み分けがわかるのもサマソニならでは。

ひとことにサマソニと言っても、東京会場・大阪会場・SONIC MANIA(前日深夜帯のイベント)・サマーソニックエクストラ(単独公演情報)と4種のイベントがあり、情報のボリュームが多い点が特徴です。アーティストページではそれぞれのイベントのユーザーが混乱しないよう、しっかりと情報が整理されています。

※ 筆者の独断と偏見から、ユーザーの視点と運用・制作サイドの思いを想像しています。

オーディエンス

オーディエンスの感想(妄想)ステージの盛り上がり予想度★★★★★

「知らないアーティストでもアーティスト写真のサムネイルがあるとそのジャンルの盛り上がりのイメージが湧きやすい。自分の好きなジャンルで雰囲気が良さそうだと行きたくなるし、気分がアガる!」

運用部隊

運用部隊の感想(妄想)運用のやりがい ★★★★★

東京会場と大阪会場、深夜のソニックマニア、単独公演情報とボリュームあるよ^^ 」

SUMMER ROCK FESTIVAL #03

ROCK IN JAPAN FES. 2018

トップページ ― アーティスト写真を使わず、大きなタイポグラフィでムードを盛り上げる

ROCK IN JAPAN FES. 2018 トップページ

ROCK IN JAPAN FES. 2018 トップページ

ロッキンのトップページはコピーライティングの大きなタイポグラフィで期待感を盛り上げる方式。アーティストのラインナップではなく、写真とライティングの力で臨場感ある体験を提供しています。

コピーライトも「出演アーティスト最終発表!」でも伝わるところを、「ライブアクト出演アーティスト最終発表!」とすることで高揚感を煽るライティングにセンスを感じます。というのも、ロッキンの主催は音楽メディアを手がけているrockin’on holdings。このような編集設計はとても勉強になります。

※ 筆者の独断と偏見から、ユーザーの視点と運用・制作サイドの思いを想像しています。

オーディエンス

オーディエンスの感想(妄想)フェス気分(´∀`∩)↑age↑ ★★★★☆

「お〜最終発表キタ!!行く前に要チェックやな」

運用部隊

運用部隊の感想(妄想)運用のしやすさ ★★★★★

「タイポは運用とてもやりやすい。ライターさんありがとう!」

アーティストページ ― フェスとメディアの連携がさすがのメディア運営会社クオリティ

ROCK IN JAPAN FES. 2018 アーティストページ

ROCK IN JAPAN FES. 2018 アーティストページ

ROCK IN JAPAN FES. 2018 アーティストページ ライトボックス

ライトボックスから別途メディアページに遷移。出版も手がけるrockin’onだからこそできるメディアをフル活用した運用。

アーティストページはタブで日程を切り替える方式。日程ごとにアーティストを50音順に表示してあり写真も大きいので、お目当てのアーティストを見つけやすい設計となっています。

アーティスト詳細情報はライトボックスからrockin’onのメディアページに遷移します。フェスのサイトではなくrockin’onのメディアサイトへ誘導することで、そのアーティストの過去のインタビューを読むことができます。フェスからメディアへの誘導はとても効果的かつ、音楽メディアの資産があるからこそできる施策です。

そして圧巻なのは当日すべてのアクトに対して公開される「クイックレポート」です。全てのアーティストのライブ終了後すぐにレポートが更新され、ライブの熱が再燃します。これは音楽メディアを手がけるrockin’onだからこそ提供できる体験です。

※ 筆者の独断と偏見から、ユーザーの視点と運用・制作サイドの思いを想像しています。

オーディエンス

オーディエンスの感想(妄想)音楽初心者へのとっつきやすさ★★★★★

「さっきのライブがもうレポートになってる! この曲ダウンロードしてみよ」

運用部隊

運用部隊の感想(妄想)運用のやりがい ★★★★★

「このアクトを今すぐ俺が更新!! ライブの熱をすぐに読者にお届けするぜ!!」

妄想することもデザイナーにとって大切な仕事

今回はデザイナーとして私なりにオーディエンス(ユーザー)と運用部隊(制作サイド)の両方の視点から、「フェスに行きたくなるアガるポイント」や「パフォーマンスの良い仕様」について妄想してみました。視点がズレたりお見苦しい点もあったと思いますが、どのフェスサイトも、オーディエンスの期待に答えながら、更新パフォーマンスを上手く乗りこなしてらっしゃいました。個人的にはこんな方法もあるのかと勉強になりました。

どのような思いでどのような行動を取ってもらいたいのか?価値の高いユーザー体験を考えるとき、まずは自分の興味がある分野から妄想してみると楽しいトレーニングになるかもしれません。今年の夏フェスがみなさんにとって素敵なものになりますように!

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