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A.C.O.図書室

感性豊かなA.C.O.メンバーがインスピレーションを受けた1冊

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こんにちは、UXデザイナーの田中です。読書の秋、そして芸術の秋がやってきましたね。今回はそんな肌寒い季節にぴったりの、「A.C.O.メンバーがインスピレーションを受けた写真集・作品集」をご紹介します。温かいお茶を飲みながら、お家でゆっくり鑑賞するのはいかがでしょうか。

Formation+Transformation

ArtDirector 沖山直子の1冊

『Uncommon Places: The Complete Works』
(著)スティーブン・ショア

1970年代のアメリカの街を中心に大判カメラ(レンズの後ろに蛇腹がついてるビューカメラ)で撮影した写真集。オリジナルは1982年でそれに60点くらい追加された2004初版の本人曰くディレクターズカット版。 子供の頃、家にあったウォーカー・エヴァンスの写真集を、アメリカの日常の街の白黒風景写真のこれは、“何がいいのか?” を知りたくてみていました(解説部分を翻訳した父の鉛筆のメモが大量に挟まっていてすごい熱量だったから)。

結局自分の琴線には触れずそのまま見なくなっていきましたが、大人になりスティーヴン・ショアの作品に出会って写真を見る目が変わりました。そこから他の写真家の系譜も知ることができたし、前述の作家も違う見方ができました。 有名な作品で解説はネット上でいくらでも読めるので説明はしませんが、個人的にいつ見てもすごいと思うのは「この作品の素晴らしさは私しかわからない」と思ってしまうところです。(あまりにも名作なのに一人一人がそう思ってたとしたらすごくないですか?)

Formation+Transformation

Designer 藤川裕介の1冊

『A Mycological Foray』
(著)ジョン・ケージ

実はキノコ研究家として有名なアメリカ人音楽家、ジョン・ケージがキノコに関して行なってきた活動をまとめた一冊。 掲載されている作品や写真、イラストレーションの完成度もさることながら、誌面としてのデザインもクオリティが高く、1983年に公演された『MUSHROOMS et Variationes』のスクリプトを掲載している章なんかは、いい意味で狂気を感じます。

2冊の本のうちの一冊は、1972年にケージがイラストレーターのロイス・ロングと植物学者のアレクサンダー・H・スミスと共同で制作したポートフォリオを複製したもの。ドローイングやメモ書きが印刷された紙を開くと、イラストとトレーシングペーパーに刷られたテキストが現れる美しい作りになっていて、何かに行き詰まった時に見ると心が落ち着くので手にとってみて欲しいです。

Formation+Transformation

Designer 益田絢子の1冊

『イメージの翼2』
(著)細谷巌

紹介したい写真集や画集がありすぎて一冊を選び出すのは本当に大変でしたが、今回は「イメージの翼2 | 細谷巌」を選書しました。ちょうど今秋、ギンザ・グラフィック・ギャラリーで企画展が開催されていた、アートディレクター兼グラフィックデザイナーの細谷巌氏の作品集で、1970年代から80年代にかけた代表作がまとめられています。

この時代の広告はガツンと迫力のあるものが多いですが、なかでも細谷さんのお仕事は磨きに磨かれた鋭さ、そしてストレートでありながら予想を裏切るような創造的な表現が、あらゆる感性を刺激してくれます。たくさん載っているラフスケッチが、これまた(画力が高すぎるのはもちろん)力強くてかっこよく、憧れずにはいられません。

Formation+Transformation

Designer 篠田愛桃の1冊

『鳥を見る Seeing Birds』
(著)野口里佳

写真家野口里佳さんの最初の写真集です。 独特な視点で捉えた写真から、未知の世界を感じて、とにかく不思議な気持ちになります。 柔らかく温かみのある写真に一枚一枚引き込まれながら、この一冊から一つの壮大なストーリーを感じられるのも圧巻です。

自分では見つけられない世界に写真を通して招待してくれる野口さんの目線に、度々インスピレーションを受けています。 世の中に対する見え方が人によってこんなに違うんだと楽しみながら、同時に自分の感じ方も特別で大切にするべきものだと思える写真集です。

Formation+Transformation

OfficeManager 加瀬友子の1冊

『Nella nebbia di Milano』
(著)ブルーノ・ムナーリ

グラフィックデザイナーとしても著名な、イタリアを代表するアーティスト、ブルーノ・ムナーリ。 日本語では「霧の中のサーカス」というタイトルでも知られている絵本です。 前半部はトレーシングペーパーで霧を表現。 後半部は紙に穴を開けてカラフルな色紙を重ねてサーカスを表現。

紙という平面を使いながら、立体的で奥行きのある表現は、 時代を超えてもなお色褪せない驚きと発見があります。 モノトーンなページもカラフルな色使いのページも、遊び心にあふれていて、とってもお洒落! アート性豊かなムナーリの名作です。

芸術の秋に、自分の感性と向き合ってみては?

今回は日頃から多くの作品に触れているA.C.O.メンバーに、選りすぐりの写真集・作品集を紹介してもらいました。熱い思いが伝わってきて、どの作品も興味深いですね。皆さんも気になる1冊をぜひ手に取ってみてください。そして、皆さんの本棚にある1冊も、改めてゆっくり眺めてみてはいかがでしょうか。

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by Kyoka Tanaka

京都工芸繊維大学デザイン経営工学課程卒業。同大学院デザイン学専攻修了。2021年4月にUXデザイナーとして新卒入社。ニックネームはきょん。

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