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DESIGN CONSULTING FIRM 東京

Shere

未経験でデザイナーとしてキャリアを始め、半年が経った。 そんな中、今回の連載で今の自分には何が書けるのだろうと思ったが、駆け出しなりにこの半年を振り返ってみると、一貫して”自分の好きなものは何だ?”という問いがあったことに気づいた。今回の記事では、それをテーマに据えたいと思う。

きっかけとなったのは、デザイン部マネージャーである沖山さんの「もっとエゴイスティックになっていいよ」という言葉だった。 もちろん、個人的にはデザインにこだわりを持って好きだと思うものを作っていきたいが、 結局のところ実務ではクライアントやユーザーの声を丁寧に汲み取り、出来るだけエゴに左右されないようにするものだと思っていた。 そんな思い込みもあったので、「エゴイスティックになっていい」という言葉に違和感があったのだろう。

しかしそう言われたことで、デザイナーがエゴを持つ必要性について、自分なりに改めて考えてみることにした。

そして半年間、先輩たちを観察しながら気付いたのは、 それぞれが作るデザインのクオリティには、それを裏付けるエゴイスティックさ、つまりは“好きな分野”があり、 それぞれがその分野を軸に、デザイナーとしてのアイデンティティを確立させ、活躍しているということだった。

そうした状態はいわば、「好きを模索」した結果だと思う。 つまり、好きなものについて模索し、執着できる分野を見つけると、インプットが増えてデザインをとりまく状況が見えるようになってくる。そこからさらに、発言できることが増え、デザインの良し悪しが分かってくる。それを繰り返すうちに、自分でも、周りからも、得意なデザインや仕事が認識されるようになり、活躍できるチャンスへ近づけるのではないか、ということだ。

言い換えれば、デザイナーにはそうした「エゴイスティックになれる」という強さが求められているんじゃないだろうか。

デザインの作り方自体は才能とかではなく、勉強すれば後天的に習得できるものだと思う。 書体や色、考え方など、デザインを実践する上で必要な多くのノウハウは言語化されているので、そこから知識と技能を習得すれば合理的なデザインは作れるだろう。 でも、はたしてそれだけで良いデザインが作れるのか?というと、そんな気はしない。

なぜなら、デザインにおいての良し悪しを判断する過程は、理屈やテクニックでシンプルに表現できるほど単純ではないからだ。 だからこそ、その場合の判断軸となるデザイナーは、エゴイスティックになれるぐらい執着できる分野を持って、インプットとアウトプットを繰り返していくことが必要なのだと思う。逆に、執着心のないデザイナーの「これでよい」に説得力はあるだろうか。

正直なところ、自分はまだまだ「これが得意なんだ」と言い切れるだけの道を歩んではいない。 焦りもあるが、”好き”にこだわれるA.C.O.のデザイナーとして、ものを作る人間として、見えるもののために、好きを模索していきたいと思う。

いずれ、自分の「好き」が誰かの「見えるもの」となるように。

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by Hisashi Yoshitake

静岡文化芸術大学デザイン学部卒業。社会課題と先端技術への関心から、科学系の有志団体に所属。テクノロジーの可能性や面白さを伝えるための制作・展示やワークショップ等の活動を経て、A.C.O.に入社。

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