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建築とフォントのデザインのカンケイ 〜ショッピングセンターは建物もロゴも楽しい!?〜

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建築とフォントのデザインのカンケイ 〜ショッピングセンターは建物もロゴも楽しい!?〜
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ビルの”建て書き”はどれも個性的

こんにちは、ビルを見れば白米が3杯食べられるビル愛好家の石井です。僕は建築学科・業界出身で、A.C.O.ではデザイナーをしています。みなさんの好きなビルはなんですか? 僕のイチオシは麻布台にあるノアビル※1です。まるで香水瓶のようなエレガンスを感じさせる佇まいがたまりません。

ビルやマンションの入り口には「○○ビルディング」とか「○○マンション」とか書いてありますが、これらは”建て書き”と命名されているそうです。※2 今回は曇り空のなか、A.C.O.のある五反田の街の建物とロゴデザインについて、建築とデザイン両方のキャリアを経験した僕の視点から観察してきました。

企業ビル編 #1

POLAビル

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五反田のビルの中でも特に有名なのが、化粧品メーカーPOLAの本社であるPOLAビル。ビルの左右にエレベーターや水回りなどを集めることで、その間に柱のない広々としたオフィスを実現しています。

ロゴはビル正面と側面の一番上。POLAのロゴが使われています。ロゴはサンセリフ書体のなかでも幾何学的な円や直線の組み合わせでつくられた「ジオメトリック書体」。円を用いたロゴデザインはPOLAのパッケージからコーポレートサイトまで一貫しています。ビル自体も左右対称で幾何学的なデザインながら、愛着の湧く親しみやすさも感じるところが共通しています。

横のロゴはビルの近くで見るとかなりの急角度になりますが、それでも読み取れるのはシンプルで太さ・厚みのある視認性の高いデザインだからですね。

企業ビル編 #2

城南信用金庫

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こちらは五反田でも随一の重厚感のあるビル、城南信用金庫の本店。社名が四方に掲げられています。建物のデザインとロゴがあわさって、信用金庫にふさわしく歴史と信頼を感じるビルです。ビルは上から見ると五角形になっていますが、これは敷地の形に合わせているそうですが、それが真四角の建物と比べて堅すぎず親しみやすい印象を与えています。

ロゴの文字は、筆でひとつひとつの文字を繋げずに書いたもので、楷書といいます。こちらもビル同様、明朝体と比べて柔らかい印象です。ちなみにこの楷書を印刷やフォントのために書体にしたものは「楷書体」といいます。

企業ビル編 #3

DNPビル

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大日本印刷株式会社(DNP)の拠点となっているDNPビル。この敷地はもともと、大日本印刷の工場のあった場所だそうです。ビルのデザインはガラスと金属の素材を組み合わせで、遠くからみても近づいてみても端正な佇まいです。

ロゴは一番上にサンセリフ書体でDNPと書かれています。ビルの密集する五反田では近くからみえる場所が限られてしまうので、少し離れたところからのほうがよく見えるかもしれません。僕はロゴから、歴史ある印刷会社にふさわしい堅実さを感じますがいかがでしょう。薄い金属プレート製で、シャープな印象が建物とマッチしています。

商業ビル編 #1

TOCビル

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TOC(東京卸売りセンター)は、様々な小売・飲食店や事務所が集まる商業ビルです。レトロで暖かみのある佇まいですが、建設当初は敷地に対する床面積の広さ(容積率)が日本一の巨大なビルだったそうです。

このビルは屋上に「TOC」のロゴが大きく掲げられています。書体は比較的ウェイトが細く、文字の間があいたサンセリフのコンデンスド。青い看板に掲げられていて楽しげな印象です。休みの日にショッピングに行きたくなる、TOCにぴったりなデザインではないでしょうか。DNPビルも同じくゴシック体のアルファベット3文字のロゴでしたが、比べてみると印象の違いがよくわかるかと思います。

商業ビル編 #2

東京デザインセンター

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東京デザインセンターは、五反田駅北口を出て目の前にある、インテリアショップが集まるビルです。設計はマリオ・ベリーニというミラノ出身の建築家。外壁はコンクリート打ち放しで、縦横の白いラインには大理石が使われているそうです。

ロゴはアルファベットのローマン系の書体が選ばれています。モダンな建物にセリフ書体をあわせることで、TOCと打って変わって大人っぽいイメージです。とはいえ、インテリアはただおしゃれなだけでなく、リラックスできる親しみやすさも大切。その点このロゴは角ばらず丸みのあるデザインになっいるので、その点でもぴったりです。

見慣れた街にもデザインが溢れている

有名なビルにも無名のビルにも必ずそれを設計した人、工事をした人、建て書きをつくった人がいます。普段何気なく歩いている街は、沢山の人の思いが込められたビルが集まって出来ています。

ちなみに、今回取り上げた建物が完成したのは、TOCビルと城南信用金庫ビルが1970年、ポーラ五反田ビルが1971年とほぼ同時。東京デザインセンターがそこから20年後の1991年、DNP五反田ビルが一番新しい2006年です。

皆さんも家や会社のまわりを歩くときは、上を見上げて街にあふれるロゴやフォントを探してみてはいかがでしょう。見慣れた街でも、視点を変えて歩いてみると楽しいデザインが沢山見つかります。

REFERENCES

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WRITER

ishii

石井宏樹

HIROKI ISHII
ASSISTANT DESIGNER

早稲田大学創造理工学研究科建築学修了。建築設計事務所にて意匠設計の経験を経て、現在に至る。デザイン担当。デザイン部所属。

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