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Staff Stories

ミッションは「新しい風」 時代に合わせポジティブに変化する組織をリード

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「Staff Stories」では、A.C.O.のスタッフを紹介しています。今回登場するのは、UXデザインプロセスのリードであり、執行役員の川北奈津。「A.C.O.に新しい風を吹き込むこと」をミッションとし、過去には「UX/IA部」を自ら立ち上げるなど、時代や環境に合わせてポジティブに変化するA.C.O.を支えています。

川北奈津

Natsu Kawakita

静岡大学情報学部卒。情報科学芸術大学院大学(IAMAS)メディア表現研究科修士課程修了。メディアアート作品制作・国内外での展示活動、広告制作会社勤務を経て、2008年A.C.O.にプランナーとして入社。アプリやサービスの情報設計を多く手掛ける。2017年1月、UXデザインと情報設計を強化するための専門チーム、UX/IA部を立ち上げ。サービスの開発やブランド開発プロジェクトのUXデザインのリードを担当。2021年7月より、執行役員。

「トイストーリー」をきっかけに、メディアアートの世界へ

子どもの頃から、絵を描くのが好きでした。高校生の頃、当時まだ珍しかったフルCGアニメーション作品「トイストーリー」を観て衝撃を受け、それからコンピューターアニメーションに興味を持つようになります。アニメ作品を作りたいというよりも、「ああいう風にアニメーションを動かすってどういう仕組みなんだろう…」と、その作り方への興味が大きかったのを覚えています。

アルス・エレクトロニカで作品を展示した時の様子

大学では情報科学を学び、卒業後はIAMAS(情報科学芸術大学院大学)で作品の制作に打ち込みます。オーストリアで毎年開催されている、メディアアートの世界的イベント「アルス・エレクトロニカ」で作品を展示するなど、国内外の芸術に触れることもできました。
これは、私の人生のなかで、最も貴重な経験になっています。

作品を作ることも好きでしたが、展示会に来られたお客さまや作家さんと会話する時間が楽しかったです。そこからインスピレーションをもらって、また作品に生かす。コラボレーションして、新しいものが生まれる。そういう場にいられること自体が、喜びでした。

その後、広告制作会社に就職し、化粧品の商品・ブランド開発の仕事をしました。この頃も、外部のマーケティング、PR、ライター、デザイナーなどさまざまな役割の人と一緒に、一つのものを作り上げるプロセスを楽しんでいました。

「A.C.O.の可能性を最大限に広げます」と宣言した28歳

28歳のとき「クリエイティブな会社で働きたい!」と転職を決め、A.C.O.に出会います。

A.C.O.を選んだ理由は2つあります。1つは「面白そうなイベントを開催していた」ということ。当時、五反田に本社を置いていたA.C.O.は『5TANDA SONIC(ゴタンダソニック)』というイベントスペースを運営し、そこで定期的にイベントを開催していました。イベントディレクションにも興味があったし、単純に「私も仕事しながら、企画に関われるかな」と思いました。

もうひとつは、当時のA.C.O.のWebサイトを見て、所属している人たちの考え方やクリエイティビティに魅力を感じたというところ。私はそれまでの経験から、さまざまな人とのコラボレーションで新しいものが生まれることや、そのプロセスに喜びを感じていました。A.C.O.でなら、仕事を通してそれが味わえるのでは…と思えました。

そして面接時に提出したPRシート。そこには「A.C.O.の可能性を最大限に広げる」と書きました。今となっては、なぜこんな大それたことが書けたのか謎ですが(笑)それが、2008年のことです。

エスノグラフィ調査と出会い、価値観が変わる

A.C.O.に入社後は、企業サイトのリニューアルプロジェクトなどを担当しました。今あるサイトの構造を見直して、より分かりやすいメニュー、目的にたどりつきやすい仕組みなどを作る、いわゆる「情報設計」が主な仕事でした。情報設計は「デザインの裏のデザインの裏のデザイン」だということを2015年のIAキャンプで知りました。たとえば、「ここに、このメニューを置いたのは、誰に何をどのように体験してもらいたいからだ」という、意味付けをするんです。そこに、すごく面白さを感じていました。

また、2015年に「エスノグラフィ調査」に出会い、価値観が変わります。

エスノグラフィ調査とは、対象者の普段の自然な行動や、日常生活でどんな風に対象サービスを使っているかなどを、実際に「生活」に入り込んで観察する方法。インタビューのように、本人が気づいていることを引き出すのではなく、対象者の頭の中で「整理されていない」データを集める調査です。近年、ビジネスやデザインの業界でも注目されていて、たとえばIntelでは独立したエスノグラフィチームが存在するほどです。

この調査を実施すると、自分たちが頭で考えていたことと、対象者の実際の行動に驚いたり、あらかじめ立てていた「仮説」が壊れ、チームの価値観がアップデートされたりする瞬間を体験できました。これはすごく価値のあることなんじゃないか、と思ったんです。

当時私たちは、自分たちのことを「Web制作会社です」と説明していました。クライアントからも「今こんな課題があるから、こんな風にリニューアルしたい」とあらかじめ枠組みの決まったオーダーを受け、それに応えていた。ただ、枠組みを決める段階の「調査」までは、私たちの領域でないことも多かったんです。

エスノグラフィ調査に出会った私は「これは、誰のために、なぜ作っているんだろう」ということを考え始めました。そして、もっと上流工程から関わりたいと考えるようになり、「UX/IA部」の立ち上げを決めました。

UX/IA部を立ち上げ 上流工程から深く関わる

人類学者 比嘉さんとの対談風景

UX/IA部は、2017年1月に発足しました。ですが、最初は受注件数や売上が伸びず、苦戦。ちょうどその秋、人類学者で、人間の価値観や行動について研究されていた比嘉夏子さんに出会います。

それまで手がけていたUX調査は、本当に手探りでした。フレームワーク化された調査方法を試したりしていましたが、物事をそこから深堀りしたり、視点を変えて見るという部分については弱かった。経験も少ないので、調査から課題を抜き出し、それに対して分析するというスキルも確立しておらず、調査のクオリティが担保できていませんでした。先々を見てクライアントをリードできていなかったんです。的確な判断や、優先順位をつけることが難しかった。

そこで、比嘉さんにアドバイスを受ける環境を作りました。すると、そこからスムーズにUX案件に取り組むことができるようになったんです。

それまでは、外部のプロジェクトに入って、特定のフェーズだけを担当するという案件が多かったのですが、調査方法を確立してからは、もっと上流から関われるようになりました。部の設立の目的を果たした形です。

2022年現在、部署設立から5年が経ち、現在は組織編成により部署制度自体が廃止されましたが、2021年にA.C.O.が受注した全体の案件のうち約40%がUXリサーチを含む案件であったりと、多くの案件を上流工程から手がけています。(組織編成の話はPodcastでも紹介しています:https://anchor.fm/aco-tokyo/episodes/ep-e1e58i5

「バリュー」で繋がる組織 時代や環境に合わせポジティブに変化

A.C.O.の「好きなところ」を、考えてみました。それはやはり、スタッフそれぞれのデザインに対する向き合い方だ、という答えにたどり着きました。目の前の案件に対して、どうすれば使いやすくなるのか、なぜこういうメニュー構成にしているのか、常に疑問を持ち真剣に考えているところが尊敬できるポイントです。みんな、「考えること」が好きなのかも…。私と同じです。

それと、組織として上下関係があまりなく、フラットな組織というところも魅力のひとつ。2017年、生意気ながらUX/IA部を立ち上げたい!と社長の倉島に直談判しましたが、「やってみなよ」って言ってくれました。時代や環境に合わせて、変わることに対して常にポジティブ、むしろ変化し続けることを楽しむ姿勢があるんです。

ワークショップでの自分が一番自分らしいと思える

A.C.O.には、Playbookと呼んでいる6つのバリューがあります。

Be brave 変化を楽しむ勇気をもつ
Love to think 考えることを好きでいよう
Find your superpower 自分にしかないものを見つけ、育てよう
Better together 一人でできることは、小さい
Take a chance 言ってみよう、やってみよう
Hello world 世界を近くに引き寄せよう

メンバーはみんな、名刺を作るときに自分の好きなバリューを一つ選びます。私は「Be brave」を選びました。

このバリューは2019年に完成したものです。これがあると、自分たちが大切にしていることを共通言語化でき、方向性を見失わないようになりました。また、スタッフみんながこのバリューで繋がっている感じがあります。大事にしているものが、似ている。それって、一緒に働く上ですごく大事なことだと思っています。

ミッションは、A.C.O.に新しい風を吹き込むこと

私は、この1月に執行役員になりました。その前に、社長の倉島に言われたことがあります。

「あなたは、未来のことを素早く察知し、捉えにいく力がある。そして、鼻が利く。きっと、あなたが面白いと思ったことは、僕にとっても面白い。あなたが面白いと思ったことを実行することが、会社にとっても良いことだ」、と。

A.C.O.での私のミッションは、「新しい領域の開拓」です。これはもともと自分でも掲げていたもので、自分がこの場所に存在する価値にもなっています。

個人的には、コロナが終息したらグループ会社の海外拠点に行って、日本と海外の違いや、現地の新しいテクノロジーを体験し、日本に持ち帰って仕事に活かしたい…と目論んでいます。

あとは、クライアントワークでもただ目的を目指すだけではなく、社会課題の解決に繋がるようなものにしていきたいと考えています。テクノロジー先行ではなく、「自分たちの社会にとって良いこととは?」ということを考え続けていくことが大切。アイデアを考えるときにも、環境やエネルギーへの配慮や社会貢献の視点を盛り込んでいきたい。A.C.O.には、そういった視点を既に持っている人が多いと思います。

今後も「確実に成功するかどうか」ではなく、将来の可能性が広がるような選択をしていきたい。そして、変化を恐れず、ハングリーに楽しんでいこうと思っています。

A.C.O.で一緒に働きませんか。

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by A.C.O. Journal Desk

A.C.O. Journal 編集部です。A.C.O.のカルチャーとノウハウを発信していきます。

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