

- 2019.11.14
持ち味を活かし、現場とチームに安心感を与える存在として
「Staff Stories」では、A.C.O.のスタッフを紹介しています。今回登場するのはプロジェクト・マネージャーの新城実一。Web業界を旅して来た新城は、2019年1月にA.C.O.へ辿り着きます。沖縄出身の人情味あふれる親しみやすいキャラクターと、長い業界経験を生かして、熱く、粘り強く、案件をぶん回しています。
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Sanekazu Shinjo
大学卒業後、広告営業、WEB制作ベンチャー、ブライダル企業、大手IT企業を経てA.C.O.へ。培ってきたコミュニケーション力とプロジェクト推進力を活かし、大手企業のWEBサイトグロース運用に従事。沖縄出身の顔立ち濃い目の3児の父。
苦しくても、案件を丸投げされても、手探りかつ体当たりで取り組み地力を鍛え上げてきた
— 新城さんはずっとプロジェクト・マネージャーをされていますね。何かきっかけはあったのでしょうか?
プロジェクト・マネージャー(以下、PM)になったきっかけは、社会人になりたての頃に就職した地元沖縄のWeb制作会社がきっかけです。その会社は「Webの力で沖縄の観光産業を盛り上げる」というコンセプトを掲げていて、自分は特産品のECサイトや防災サイト構築、ブライダルフォトセレクトのWebサービス、世界遺産多言語案内アプリ開発などを担当していました。
— 担当していた案件の種類が幅広いですね。
そうなんです。そのためプロジェクトによってはサーバサイドや、PHPの知識が必須で苦しいこともありました。がむしゃらに体当たりでやってましたね。周りに助けられながら理解を深めてプロジェクトを進行し、ローンチまでこぎつける経験を何度も積んできました。
これ以外にも営業、接客などいろいろな業務を経験しました。その中でPMのスキルがついてきたんだと思っています。それで気がついたら、様々なプロジェクトのマネジメントを担当するようになっていました

常に顧客のことを考え議論し、プロジェクトを進めていく
— 中でも印象深い経験、プロジェクトはありますか?
某IT企業と共に進めた、世界遺産の多言語案内アプリの開発プロジェクトですね。
当時はiPhone3Gが出てすぐの頃だったので開発は常に手探りで、プロトタイプを作ってはiPod Touchにインストールしてユーザーに体験してもらい、そのフィードバックを元に改善するの繰り返しでした。
沖縄の世界遺産には海外から観光客が沢山くるため7言語対応になったり、予算が少なかったため、説明の原稿翻訳やナレーションができる人を身近なところで探し回ったりしていました。
こういう案件は当時よくあったのですが、基本はトップダウンで案件が投げ込まれ、ほとんど自分一人で回すという状態でした。めちゃくちゃでしたけどおかげで鍛えられましたね。多少のことではうろたえないですよ(笑)
全てが経験。気概を持って取り組み、気概を持って楽しむ。苦難の壁もチームで乗り切る。
— A.C.O.のどういったところに魅力を感じ、入社を決めたのでしょう?
きっかけは前職の同僚が転職した先がA.C.O.で、自分が転職を考えているタイミングで話を聞いたことです。
沖縄の会社はほぼ一人でWeb周りのことをやっていたので、もっと大きな組織はどういう動き方をしているのだろう?と思って転職活動をはじめ、大手IT企業に行き着きました。
そこでは大規模サイトの運用を任され複数名のチームで動いていました。だけど何か違う。チームで仕事をしている感じが薄かった。もっと一丸となって、がむしゃらに向かっていく感じが欲しかったんです。
また組織が非常に大きいということもあり、自分の動きやすい立場に行くためには政治的な動きが必要になってくるという壁もありましたね。
— 大きな組織ならではの問題ですね…。
そんな状況だったので、いい意見をぶつけ合っていいものを作ろう、という本質的な部分を追求できる環境を求めていました。
A.C.O.は面談を通してカルチャーや雰囲気の良さを感じることができたし、チームメンバー同士のシナジーが生まれる環境ってこういう場所かも!と期待を持てました。決定が早い、メンバーや顧客との距離が近い、という所にも惹かれました。
また、A.C.O.のWebサイトに書かれたメッセージがいろいろ刺さってきて。今よりもっと成長できそうだな、面白そうだな、と思って入社を決めました。

カルチャーイベントでは司会も担当している
— 仕事をする上で心がけていることはありますか?
仕事で大事にしていることは、粘り強く、あきらめず、楽しむこと。そして「なんでも経験、自分にプラスになる」という気概を持つことです。「精神論かよ」と思われるかもですが、プロジェクトを進行するPMにとってはとても重要なことだと思っています。
参考書に書かれているノウハウや会社のナレッジ、先輩からの教えやスキルも大事だけど、プロジェクトをクライアントと一緒に”粘り強くやりきる”気持ちがないと、それらの技術も活きてこないですから!
— 良いですね、熱い。
PMはクライアントをはじめ多くのステークホルダーの中心となって、予算・リソース・スケジュールなどを管理し、時には不測のトラブルにも対処しつつ、プロジェクトを完遂していかなくてはなりません。そんな中でも突然要件が変更になったり、関係者からの返事は遅れたり…と、そんなことは日常茶飯事です。
クライアントには体当たりでコンタクトを取り、社内メンバーにはなんとか打ち合わせの時間を調整してもらい、外部のエンジニアにはひたすら頭を下げてお願いする。そんな状況ですら「楽しむ」ことができればしめたもんです(笑)
DJのように場をコントロールし楽しむ。仕事もプライベートも盛り上げて生きる。
— 個人についてお聞きします。学生時代はどのような研究をされていたのでしょうか?
大学での卒業研究では、独自の単位策定に取り組みました。世界単位認定同盟の書籍「新しい単位」に感銘を受けて、沖縄らしい響きと汎用性を目指した単位を作ってみたいと思ったんです。
— 独自の単位、ですか?
cm、kgという一般的な単位に加えて、例えばゴージャスさを測る単位はなんだろう?とかそういった感じです。
作った単位の中に暑さの単位があるのですが、まずは100人ほどに聞き取りを行い、どういうときに暑さを感じ、どれくらい暑いか?を調査していきます。そこからシチュエーション別に数値を決めて行きます。例えば梅雨のジメジメした暑さなら数値は50ぐらいだな、といった具合です。
そこに、沖縄っぽさを入れるために方言を活用して、暑さの単位は「ACS(あちさん)」と設定して、「30度以上の蒸し暑く風がまったくない日:100ACS」みたいな。こんな感じでオリジナル単位を10個は作りましたね。他にも「dj(でーじ)」とか。
詳しく紹介できたら面白かったのですが、大学時代に使っていた研究資料は火事で全て燃えてしまったんですよね…。
— 燃えた?!
そう、燃えたの(笑)

米兵相手にDJ&バーテンをしていたこともある新城
— いま興味があることや今後やってみたいことはありますか?
そうですねぇ、やはりDJは好きですね。DJはプレイするのも誰かのmixを聞くのも好きです。今後も続けていきたいですね。近所の行きつけのバーで小さいパーティを自分で企画して開催するとか、色々妄想が広がってます。
DJは曲と曲を繋いだり、音量やエフェクトを駆使してアレンジしたり、MCを入れたりしてフロアをコントロールして観客を盛り上げていく役です。自分が楽しいのと観客が楽しいのがハマった時が最高で、あの感覚は忘れられないです。
— 場を仕切るというか、チーム皆でやり遂げるとか、新城さんにはそういった軸があるように思いますね。
コアにあるのはグルーブ感を作る、ということかもしれないです。もしかしたら、沖縄にいたときに取り組んでいた、伝統芸能であるエイサーの青年会が大きいかもしれないですね。
エイサーは先祖供養のための舞踊で、地域によっては100年以上続いているのですが、自分たちが住んでいたところにはそれが無かったんです。そこで同年代で集まって、どんな曲がいいのか?どんな振り付けがいいのか?アイデアを出し合って一から作り上げていきました。
本番でうまく踊れたときはお客さんが感動してくれて、踊っている自分たちも感動して、凄くグルーブ感を出すことができたように思えました。この出来事をきっかけに、本格的な青年エイサーが地元に根付いたのも嬉しかったですね。
— 昔から中心になって物事を動かしていたのですね!カルチャーイベントの司会も担当されてますもんね。
今まで意識したことはなかったけれど、結婚式の二次会でいきなり司会やってくれと頼まれたり、そのような役回りを自然とやっていましたね。
でもこれは自分の持ち味でもあり、積極的に取り組めることなので、自分の価値として売りにできるのではと思っています。
また今は、ファシリテーションのスキルも伸ばしたいですね。場を仕切り盛り上げる力に加えて、場から引き出す力も手に入れたいんです。そうすれば自分の価値がさらに上がるはずだと思っています。
— 最後に、今後はどんな生き方をしたいですか?
これまで培ってきた経験や能力を活かした仕事をしつつ、やったことのない仕事にも積極的にチャレンジしていきたいですね!
そして僕には最高の家族がいますので、家族との時間を大切にして心身共に健康でいることは何よりも大事にしたいですね。共に困難を乗り越えながら楽しく暮らしていきたいです。

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- デザイナー
- ディレクター
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by Wataru Suda
武蔵野美術大学大学院工芸工業デザインコース修了。建設機械メーカーの設計、AIスタートアップのビジュアルデザイナーを経てA.C.O.に。プロジェクトマネジメント担当。プロジェクト・ディレクション部所属。
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