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なぜ私は食洗機を買ったのか――食器洗いから「自分でやった方が速い」の盲点を考える

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なぜ私は食洗機を買ったのか――食器洗いから「自分でやった方が速い」の盲点を考える
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こんにちは、情報設計担当の曽(ソウ)です。うちの家庭は夫婦共働きで小さい子供もおり、仕事と家事の両立に日々励んでいます。

ところでみなさん、お皿洗いはお好きでしょうか? 我が家では今年の年始に食器洗い機(以下、食洗機)を導入したのですが、導入を決めたときの考え方が仕事における時間やタスクの管理の考え方に似ているという気づきがありました。

ということで食洗機を起点に、タスクマネジメントについてお話していきます。

CHAPTER 1

「手で洗う方が速い。食洗機なんて時間の無駄」…?

実は、数年前まで住んでいた実家にはビルトインの食洗機があったのですが、家事を主導していた母を含め、家族の誰も使っていませんでした。使っていない理由は、母いわく「食洗機で洗うより手で洗うほうが速いから」とのことで、つい最近まで私もそう考えていました。

洗う食器の数が少ないときに、この差は特に顕著になります。例えば、手洗いであればお皿1-2枚は1分くらいで洗い終わりますが、食洗機では一番速いコースに設定しても、終わるまでに30分くらいかかります。そんなわけで「手で洗う方が速い。食洗機なんて時間の無駄」と考えていたわけです。

実際、この記事を書くにあたり簡単な比較実験をしてみたところ、かかった時間は下記のグラフのようになりました。

食器洗い時間の比較。完了までの時間を比べると、確かに手洗いの方が速い。
食器洗い時間の比較。完了までの時間を比べると、確かに手洗いの方が速い。

ところが、そこから何年か経って、結婚して子供が生まれ、子供の世話をしながら並行して家事もこなす日々を過ごすうちに、また仕事においても複雑度の高い業務を任せられるようになるにつれて、「あれ、やっぱり食洗機を使うほうが『速い』んじゃないかな?」という考えが出てきました。

CHAPTER 2

実は「速い」には2種類あった

一口に「速い」と言っても、実は2種類あるんですよね。

ひとつは「そのタスクの完了までが速い
もうひとつは「(タスクの完了までには遅くなるが)自分の担当作業が終わるまでは速い

どちらの「速さ」を重視すべきかは、場合によって異なります。急いで完了することが求められている場合は、当然前者でしょう。ですが、急いで完了させなくても良い場合は、後者の「速さ」の方が価値があります。自分の担当作業が速く終わる分、自分の手が空き、別のことをする時間ができるわけですから。

夕食後の食器洗いというタスクは、極端な話、翌日の朝食までに完了していればいいので、急ぎではないタスクと言えます。

さて、「自分の担当作業が終わるまでの速さ」に注目して、再度手洗いと食洗機の時間を比較してみます。

手洗いの場合、洗い始めてから終わるまでの全てが自分の担当作業です。一方、食洗機の場合、自分の担当作業は、食器を食洗機に入れて、スイッチを押すまでで終了です。その先は食洗機がやってくれます。

こう考えると、圧倒的に食洗機の方が速いです。どんなにお皿洗いを手際よくできる人でも、さすがに「食洗機に入れて、スイッチを押す」よりも速く洗い上げることは難しいでしょう。実際に計測してみましたが、丁寧に食器を入れ、洗剤を投入し、扉を閉めて、スイッチを押すまでにかかった時間は、わずか1分程度でした。

これを踏まえて、先ほどのグラフに加筆してみます。

食器洗い時間の比較2。「自分作業完了までで」比べると、食洗機のほうが速い。
食器洗い時間の比較2。「自分作業完了まで」で比べると、食洗機のほうが速い。

つまり、食洗機を導入することで、私が食器洗いにかける時間が8分から1分に短縮されるんです。「たった7分の短縮が何なの?」と思うかもしれませんが、保育園児のいる家では、夕食から就寝までの間に

子供をお風呂に入れて、
洗濯機を回して、干して、
子供と遊び、
子供を寝かしつけて、
翌日の保育園の準備をして…

というタスクが待っていて、これを順々に処理していく必要があります。一つ一つにおける数分の差も、積み重ねると30分〜1時間の大きな差につながりかねません。

それに、食器洗いは自分でなくてもできるタスクですが、子供と一緒にお風呂に入り、コミュニケーションを取るというタスクは、機械に任せることはできません。そういった自分にしかできないタスクのための時間を7分間捻出できるのは、非常に大きな意味があるのです。

……とまあ、こんなグラフを脳内で描きながら、私は「うん、食洗機を買おう」という結論に至ったのでした。

CHAPTER 3

「自分でやった方が速い」を疑おう

以上は食器洗いの話でしたが、この「2種類の速さ」という考え方は、他の家事にも、そして仕事にも応用が利きそうです。

たとえば、A.C.O.のWEB制作は、社内では主に設計やデザインを担当し、実装は基本的に外部の協力会社に委託しています。ただ、WEBの基本的な知識はあるので、ちょっとしたコーディング程度であれば「自分たちでやった方が速い」と考えて、A.C.O.側でやってしまうこともあります。

ですが、この「自分でやったほうが速い」は一度疑ってみる必要があります。

確かに「完了までの速さ」での面では、協力会社に依頼し、作業をしてもらい、戻ってくるのを待つよりも、自分たちでコーディングをする方が速いでしょう。ですが、「自分の担当作業が終わるまでの速さ」で言うと、協力会社に依頼する方が速く終わります。ちょうど、食洗機に食器を入れるのと同じように。

そうして浮いた時間を使って、協力会社に委託できない、自分たちにしかできない業務を進めるほうが、より多くの価値をクライアントに提供できるかもしれません。

この場で求められているものが「完了までの速さ」なのか「自分の担当作業が終わるまでの速さ」なのかをその都度見極め、自分でやってしまうのか、他の誰かにお願いするのかを判断していくと効果的に物事を進めていくことができるのではないでしょうか。。

ちなみに我が家での導入の結果は、やはり大正解でした。以降ほぼ毎日1-2回、食洗機が稼働しています。遊ぼう遊ぼうとさわぐ子供をなだめながら急いでお皿洗いをすることもなくなり、QOLは間違いなく向上しました。食洗機、本当にオススメです。さあ皆さん今すぐ買いましょう(笑)。

ということで、今日は食洗機を起点に、2種類の「速さ」について考察してみました。この話が何らかの形であなたのお役に立てば幸いです。

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WRITER

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曽 偉明

HIROAKI SO
INFORMATION ARCHITECT

州立大学の建築学部卒業後、語学講師や通訳、ファッション系ウェブメディアの立ち上げ、観光案内事業の立ち上げなどを経て、A.C.O.に入社。情報設計担当。UX/IA部所属。台湾系移民。一児の父。

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Illustration: 大橋 恵

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